トマト
トマトは皮の色で大きく桃色系と赤色系に分かれます。
皆さんが食卓などで口にするものは主に桃色系で
桃色系はくせがなく酸味も弱いので生で食べることが出来ます。
欧米では加工用としての赤色系の需要が多いようです。
加工用の中には『エバーグリーン』という完熟しても濃い緑色のトマトもあるんですよ。
(さすがにこれは赤色系といわないのでは、と、つっこんでしまいました)

トマトの名の由来は『ふくらんだ果実』を意味するメキシコ語ともいわれています。
日本へは17世紀初め頃(当時は観賞用)伝わり、野菜として普及したのは19世紀の初め頃と
いわれています。
トマトは多湿に弱いので実は日本での栽培は難しいとされています。

様々な品種や形のあるトマトですが、最近は『フルーツトマト』も人気があり、地域によっては特産品としても力を入れているとこがあるそうです。(やや高値)
ちなみにフルーツトマトは特定の品種ではなく糖度8以上のトマトの総称を指します。
(普通のトマトは糖度5ぐらい)

トマトを選ぶときは
  ・へたが濃い緑色でしっかりしているもの
  ・皮に張りのあるもの
  ・持った時に重みがあるもの  
余談ですがスペインのある町ではトマト祭りというトマトぶつけ合うお祭りがあるのです。
情熱の国ならではのお祭りに一度参加してみたいと思う今日この頃であります。


メロン
ウリ科キュウリ属の果物。
原産地は北アフリカで、その後、中国やヨーロッパに広がっていきました。
ヨーロッパでは温室栽培が進み網目の付いたメロンが栽培されるようになりました。また、アメリカでは露地栽培により網目のないメロン(ハネデュー)が発達しました。

日本にも古くそれも古代の頃から<真桑ウリ>などの品種がありましたが、<マスクメロン>などの西洋メロンが導入されたのは明治時代の頃です。
昭和30年頃になると品種改良も進み、多くの品種が作られるようになりました。

現在、日本で栽培されているのは大きく分けて【温室・ハウス・露地・真桑瓜】に分類されます。

温室メロンには、マスク(アールス)メロンやハネデューメロンなど高級品として扱われる品種があります。※なぜ高級品なのか。それは、手間や技術が他のメロンに比べて必要とされているからです。

ハウスメロンには、アンデスやホームランメロンなどの品種があります。これらの品種は比較的栽培が簡単なほうなので、価格も安く家庭用などとして普及しています。

露地メロンには、プリンスメロンなどがあります。これらも作りやすい品種となっています。

どの品種も一年を通して栽培されていますが、最も多く出荷されるているのが5月〜8月頃です。

ちなみにメロンは食物繊維が少ないので、消化力の低下している人には好都合の果物なので入院見舞いとしては最適です。


ゴーヤ
『長寿を支える野菜』として有名なゴーヤにはビタミンCやククルビタンが含まれており、それらには癌や動脈硬化を予防する力を持っています。
 特にビタミンCは100グラムあたりにしてレモンの約3倍もあるのです。これには正直驚きました!!また本来、野菜に含まれているビタミンCは加熱すると大半は失われてしまうのですが、ゴーヤは加熱してもほとんど失われることはないのです。驚き×2です!!

 そして、食欲増進の効果もあり夏バテにはもってこいの野菜です。
 疲れ気味の方々、今夜はチャンプルにして食べてみてはいかがですか?



日本では桃は鎌倉時代には既に食されていたそうです。(日本書紀や古事記にも載っているとか)

 不老長寿の果物と言われ、疲労回復や血行促進、便秘など様々な効果があります。

 八百庄では主に、白鳳・白桃を取り扱っております。
白鳳:繊維質が少ないので果肉がやわらかく果汁も多い。
白桃:白鳳に比べ、若干締まった肉質。こちらも果汁が多い。

 桃は果皮表面が濃い紅色で形が良く、重みのある物をお薦めします。また、傷があるとすぐに傷んでしまうので避けた方が無難かと思います。

 水分が無くならないようにラップして1〜2時間位冷やすと美味しく召し上がれます。


オクラ 
アフリカが原産といわれているオクラですが、『オクラ』という言葉の由来も原産地の方から来ているようです。
日本に渡来してきたのは江戸時代末期から明治初期頃で、当時の人々からは好まれてはいなかったようです。

くせがなく風味があり、粘り気が特徴で最近では健康野菜としても注目を集めています。一年を通して出回っていますが、旬なのは6月〜8月頃。
日本の主な産地は、鹿児島や高知ですがフィリピンやタイなどの輸入物も増えてきています。

普段、店頭でよく見かけるのが五角形の緑色のものだと思いますが、その他に、長さが2〜3センチ程のミニオクラや、色が赤いオクラ(茹でると緑色になる)などもあります。

オクラには血糖値を下げたり、大腸ガンを抑制する効果があります。また、消化を助ける役割もしてくれるので、夏場にお腹の調子を崩してしまった時にはもってこいの食材といえるでしょう。

調理の際は、まず産毛を除きますが加熱すると産毛も気にはならなくなります。塩ゆですると色がさえますが、茹で過ぎるとぬめりが減少してしまいますので、好みや手間を考えて、生食にするか加熱するか選ぶと良いでしょう。
また、低温に弱い野菜なので新聞紙に包むなどして冷蔵庫で保存します。

納豆とオクラのネバネバミックスで梅雨と夏を乗り切りましょう!!


ブロッコリー
ブロッコリーが生まれたのはイタリアの地中海沿岸部になります。
イタリア語で『茎・芽』という意味になります。

ブロッコリーはキャベツの変種であり、カリフラワーの原種でもあります。同じアブラナ科でいわば親戚みたいなものです。

日本に来たのは明治維新後で、栽培されるようになったのは今から約30〜40年程前で、店頭で売られるようになったのは約15〜20年程前とつい最近なのです。

私たちが一般的に目にするのは緑色の物ですが、中には黄緑・紫・白などの品種もあります。
これらは日本ではほとんど流通しておらず、主にヨーロッパ中心に使用されているようです。

買うときは、つぼみが締まっていて中央がやや盛り上がってる物が良いでしょう。

ブロッコリーは茹でるとほんのり甘くなり、また、ほとんど「あく」がありません。

更にビタミンCも多く含まれていて、よく、『加熱するとビタミンCが減少する』と言われますが、元々の量が多い為、加熱しても生のレモンよりビタミンCの含有量が多い野菜です。

ブロッコリーはあまり日持ちしないので購入後はなるべく早めに使用したほうがよいでしょう。
それでも保存したいときは固めに茹でて冷凍するとある程度日持ちします。


南瓜
南瓜はカンボジアから伝わったので「カボチャ」と呼ばれるようになった事は知っている人も多いのではないでしょうか。

 南瓜は大きく分けて、『日本かぼちゃ』、『西洋かぼちゃ』、『ペポかぼちゃ』に分類されます。
 一般的にスーパーで見かける事が多いのが『西洋かぼちゃ』になります。 甘みが強く、加熱するとほくほく感があります。
 横から見ると平べったく、縦の溝がはっきりしている物が『日本かぼちゃ』です。水分が多く粘質で甘みは少ないのですが特有の香りを持っています。
 あまり食卓には馴染みのない『ペポかぼちゃ』は形の変わっている物がほとんどで、甘みが少なく観賞用としても用いられる種類です。

 カボチャにはビタミン類が豊富でカルシウムや鉄分もバランスよく含まれているので、風邪に対して抵抗力を付ける事ができ、また、高エネルギーの為、病院食として出されることも少なくありません。


モロヘイヤ
原産地はエジプト。あの有名なクレオパトラも好んでいたという野菜。エジプトでは今でも日常野菜として消費されています。日本で生産されるようになったのは20〜30年ほど前とつい最近です。
全国的に栽培されていますが、三重や群馬が主な産地となっています。高温に強く、初夏になると出回り始めます。


葉を刻むと『ぬめり』出る。鉄やカルシウムをはじめ、とにかく多くの栄養素をふくんでいる野菜です。こういった野菜はくせが強く敬遠されがちですが、香りや味にくせがなく、まさに【野菜の王様】と言っても過言ではない野菜です。
特に現代の日本人の食生活を考えると、食卓には置いておきたい一品といえるでしょう。
ちなみに、モロヘイヤはアラビア語で《王様だけのもの》という意味があるらしいですよ。


香り・味にくせがないのは上記に書きましたが、その他に微かに甘みがあるので、サラダ・酢の物・天ぷらなどに利用でき、また豆腐などに練り込まれた加工品なども出回っています。

調理の際は一度茹でて、アク抜きをします。
揚げ物、炒め物、汁物と利用できるほか、納豆・長芋・オクラなどの粘り気のあるものと和える。